2021-02

僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [呑もうぜ!]

「俺たちが結月ちゃんの横に車を止めて話を訊くと、住宅街で三日ほどご両親を探し回っているという事だった」 僕が結月に目を向けると「そうよ」という意味を込めた頷きをして飛鳥井さんに話しかける。「両親の件については後でわたしから個人的に話します。...
沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい!

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [第一部最終話]

サッと人力車に乗り込むと、伊達さんが不気味な笑みを浮かべて言う。「お嬢様、今日は時間が無いんで飛ばしますよ~。へへへ、しっかり掴まっててくださいね!」「だ、伊達さっ!?どわっ!?」 わたしが「ほどほどに」といい終える前に、「ドヒュン!」と音...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕たちの世界線は永遠に変わらない [省かれたエピソード]

 マジか!?... 医者の不養生...いや、そんなことわざとはずれているかも知れないが、世の中には自分の健康状態を顧みずに、ぶっ倒れるまで患者の治療に当たる医師も居るんだな...「その石崎先生は元気になったんですよね?」 僕はどうしても知り...
沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい!

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [バタバタと]

寝坊するという失態があったものの、師匠とお祖父様のお陰で門下生への指導も無事に終わった。 今は12時を少し回ったところ。 千歳との待ち合わせは午後2時に学校前でということになっている。 わたしは急いで部屋へ戻り、汗を拭いて着替えながらふと考...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [正義の医師]

「その総合病院の待ち合い室には十数人の患者が座っていたかな、みんな揃って元気の無い顔をしていたよ。そんな人達に悪いと思いながらも、俺達は受付けのお姉さんに美琴を急いで診て欲しいと頼んだんだが、順番を待ってくれの一点張りでダメだった」 ここで...
沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい!

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [剣術の指導]

場面は飛んで、樹様の道場へ行く初めての日の朝を迎える。「ふぁ~...よく眠れたなぁ」 布団の上で身体を起こし、掛け時計に寝ぼけた眼を向けると10時を少し回っていた。「なにっ!?もうこんな時間なの!?」 毎週日曜の朝は、10時から2時間ほど門...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [自身の生死を決めるのは]

聞いた直後に柴門さんが眉を顰め、右の手の平を天井に向けて差し出す。「いやいや、八神さん。それは良くないな。はい、出して」「......................」 八神さんがその手の平を暫くのあいだ黙って睨みつけ、場の空気がピキンと音...
沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい!

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [恋する乙女]

 神楽坂先生と女学生らの全員が教室へ戻ったのは丁度お昼休みの頃である。 あんな事件の後だから女学生達の食欲も無く...と思いきやそんな事は無く、いつもと変わらぬ光景が展開されていた。 わたしと千歳もいつもと変わらず二人でお弁当を食べていると...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕たちの世界線は永遠に変わらない [人間狩りをする人間]

「匡、結月ちゃんと俺の自己紹介は端折るぞ」「あっ、はい。結月のことは昔から知ってるし、飛鳥井さんとも昼間に話しを聞いて理解してるつもりなので大丈夫です」「オーケー。では、君にチームへ加入してもらうために詳しく説明させてもらうとしよう」 飛鳥...
沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい!

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい![事件の結末]

「司、恋愛経験の無い貴方にしては上出来だったんじゃないかしら?これでいつでも樹様のお住まいへ逢いに行けるわねぇ」 千歳が小悪魔っぽい笑みを浮かべてわたしを茶化す。 「も、もう!茶化すのはやめてくれないかしら...ん~でもこれはやっぱり貴方の...