2021-04

僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [撃破!]

 正確には美琴とのサイコキネシスとボマー能力のコンボによって、かなりのダメージを負ったキガイの目に映るは爆煙のみ。 その爆炎の先から柴門の声が届く。「てめぇが敵じゃなけりゃ俺は結構気に入ってたかもしれねぇな。だが現実にはてめぇが敵であること...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [ラストターン]

「...ほう。予想外にやってくれるじゃないか」 怪訝な雰囲気はまだ少々あるものの、キガイに対し「吹き飛ばし」の能力を使えると信じ込ませることに成功したようである。「馬鹿カラス!てめぇと遊んでやるのもそろそろ終わりにするぜ!次でラストターンだ...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [能力の味]

 カラスの割に真っ直ぐな性格?のキガイが柴門に言われた通り、自身の周りをキョロキョロと見渡す。「なっ!?オレ様の羽根が綺麗に消えている。いったい何処へ行ったのだ!?」 半径50mほどに広がり舞っていた千を超える黒羽根が、僅かの間になんと一つ...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [卑怯者]

「...息はしてんな。安心したぜ」 八神の呼吸する音を聴き、柴門が胸を撫で下ろす。 鉄の盾は八神が気絶した時点で消えたが、それをものともせず拳を振り抜いたキガイの身体能力はやはりずば抜けていた。「邪魔者は居なくなった。ここからはサシの勝負に...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [想定外]

「へぇ、カラスの小さい脳味噌でよく考えたもんだ...」 相手への賞賛も多少含めていたであろうけれど、皮肉を込めた言い方で柴門が呟いた。 追い討ちの攻撃を仕掛けることが出来なかった原因は敵の降らせた羽根にある。 何故なら柴門の周囲360度と頭...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [開花する才能]

 キガイの技は完全に発動したわけではなかったが、名称からして上空に舞い上がった黒い羽根が降り注ぐことは大方の予測がつく。 それよりも、技を繰り出したばかりの敵に「隙あり!」と見た柴門が攻める!「行くぜ!ショットガンボム!」「ドムッ!」 柴門...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [戦略的思考]

 本能的に反応し大きくバックステップを踏み後退する柴門!「もう一発だっ!」 キガイの右腕が伸び切り、難を逃れたかに見えたが宙に浮いた状態のところへ今度は左ストレートが迫る!「やべぇっ!?」 身動きの取れない宙で防御しかないと判断した柴門が両...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [意味深]

「............................カカッ。これだからな人間は....」 小馬鹿にされたキガイが俯き気味に呟いた。とは言っても、4m以上の巨体が至近距離で柴門へ目を向ける際には必ず見下すことになるのだが。「なんだ?意味...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [籠の中の鳥]

 キガイの適当な思いつきにより大量の羽根でできた玉の中に封じ込められている柴門。「待ってろよ」「キィーーーン」  柴門がそう言うと、地面にポツンとある羽根の玉の中から能力を発動する音が聴こえ、玉の頂点が赤く変色していった。「こいつまさか、ブ...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [フラグ連発!]

「...カッ、カァー。お、お前、何か調子に乗ってないか?いいだろう。あとで吠え面かくなよ人間!ブラックフェザーラッシュ・バック!」 「吠え面かくなよ」などとフラグモード全開の冴えない言葉を吐き、キガイがようやく思いつきで閃いた哀れにも危機感...