刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ78~81「肉体」「自在」「父なる悪魔」「三大魔王」

 余裕綽々とはいかないまでも、戦闘を楽しむかのような表情を見せる雅綾と府刹那なの二人。 それもそのはず、亜孔雀が破壊された身体の一部を修復したとはいえ、少なくとも先手必勝の技はダメージを与えているのだから...「んじゃぁ、今度はこっちの番だ...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ74~77「悪魔」「十倍重力」「夢」「百戦錬磨」

「グァグァグァ。すまんな爺ども!俺は貴様らに比べれば赤子のような年齢だ。なんせ魔界でに生誕して百年ほどしか経っていないんだからな!グァグァグァ...いいだろう。名を覚えてもらっても無駄でしかあるまいが教えてやる。この世と繋がる魔界より現れし...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ69~73「砕ける音」「正体」「案山子」「変身」「雅綾と府刹那」

  残酷にも噛み砕かれた身体の一部から大量の血が流れ、両者の周囲が血の濁りで曇り始める。 水中に血の濁りが大きく広がる中、不思議なことに城太郎を襲った側のザンギの動きがピタリと止まった。 そして「バキバキバキ」と骨の砕ける嫌な音と共に、ザン...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ65~68「商人」「歳の差」「人食い魚」「ザンギ」

 城太郎と名乗った男が微笑を浮かべる姿を見た真如が胸をときめかせ、うら若き乙女のように頬を赤らめる。 一応断っておくけれど、彼女が仙女に覚醒したのは二十八歳の頃であり、今の若く美しい容姿はほぼ当時のままで老化は進んでいない。 と云っても、仙...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ62~64「時には」「釣果」「美青年」

 そう、真如に話しかけた仙人の二人は、たまたま人間界から取り寄せた「将棋」なる知恵比べの遊戯を嗜んでいたのである。 それも百年のあいだ、雨の日も風の日も、雷雨の日も台風の日でさえも一日とて休むことなく... わたくし語り手も、ある意味ではこ...
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世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ59~61 「泥酔」「新たな人生」「仙水(せんすい)」

 仙桃を受け取った伊乃は、ここ数日のあいだ何も口にしていなかったことを思い出し、甘く美味そうな桃色の大きな桃に齧り付く。「甘い!美味しい!」 実に単純かつ素直に食の感想を述べる伊乃。 仙桃を一口食べただけで彼女の肌がみるみるうちに薄い桃色に...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ56~58 「カルデラ」「千載一遇」「仙桃(せんとう)」

「きゃははははは♪ん~、それにしても爽快だわね~♪底なし沼の泥を根こそぎ放出させるってのはぁ♪」 底なし沼をすっからかんのカルデラの如き地形へと変形させたことに雲峡は満足していた。 仙花らと出会った場面においても30メートルはあろうかという...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ ノ53~55 「底なし沼」「時代を越えて」「雷鳥 羅狗佗(らくた)」

 中に入ろうと屋敷の正門に立った伊乃は、変貌してしまった両親のことを急に思い出し、そこから足が止まり一歩も動けずにいた。 彼女が動けないまま暫くのあいだ門前に佇んでいると... 金持ち風の着物を着た貫禄のある中年男が歩いて近づいて来る。「お...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ50~52 「不可避」「悪戯」「悲しみの果てに」

 このあと、難を逃れた二人は互いに名を名乗り、男は森を抜けた先にある村の農家の息子で成野川正親(なりのがわまさちか)ということであった。 今宵は滅多にしない狩りで全く成果が上がらず、獲物を追って森の奥まで入り込み、我を忘れて狩をしているうち...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ47~49 「森の焚火」「狼の群れ」「光る眼」

 彼女は森の道を歩きながら久しく感じていなかった解放感に浸っていた。 幼い頃はあんなに働き者で優しかった両親からの束縛。しかも自分らの至福を肥やすため、実の子供に労働を強いるまでに変わり果てた両親との生活は、彼女にとってもはや苦痛でしかなか...