刀姫in世直し道中ひざくりげ 鬼武者討伐編

刀姫in世直し道中ひざくりげ 鬼武者討伐編

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ32~34

「食事会」などと言えば聴こえが良すぎるかも知れないが、実際は焚き火を囲い木や石に座って馬肉を喰らう傍目にはお粗末なものである。 しかし、村人達にしてみれば馬肉は一生に一度ありつけるかどうかというほど貴重なものでもあった。 仙花一行の面子なら...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ29~31

 たった二頭の馬では仙花の一行全員が乗って旅をするには数が足りない。 あわよくば荷物持ちとして己の負担を軽くするためでは?との期待を込めて蓮左衞門は訊いたのである。が...「こいつらを捌き、村人達と儂らの食料にするのだよ。そうすれば今宵の飯...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ26~28

「うむ、あの構えは間違いなく居合抜き、抜刀術だな。ならば儂も対抗してやろう」 蓮座衞門に言われるまでもなく気づいていたらしい彼女が、雅楽奈亜門に等し所作にて刀を構えた。 それは正に居合抜きの構えだった。が、急に辺りがしんと静まり返って微妙な...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ23~25

「お前、そこまで俺達を挑発するということは死ぬ覚悟があると思って差し違えあるまいな?」「否、お主を殺す覚悟はあるが死ぬ覚悟など微塵も無いぞ」 先程までのひょうきんな雰囲気が消え去り、凄みを効かす雅楽奈亜門に対して平然と応じる仙花。 己を落ち...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ20~22

 仙花が郷六へ近づき優しくそっと背中に手をあてる。「儂は残念なことに未だ人生経験が少ないゆえ、力無き者達の真意は計り知れぬ。だが郷六、其方の無念な想いは儂の心に極めて刺さったぞ...さて、其方らは力を持つ儂らに何を望む?素直に申してみよ」 ...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ17~19

 村人達が「おおぉ」と唸り驚く表情を見てすっかり調子づいた蓮左衞門が、腕に力を込めて巨木の回転速度を上げていく。「どらどらどらどらどらどらーーーーっ!!どうでござるかーっ!この怪力っぷりはーーーっ!!???っっとーっっ!!??」「ゴッ!ガガ...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ14~16

辺りには人工的な建造物は一つとして見当たらず、殺風景で長閑な田舎道に佇み仙花と共に流れる朱色の雲を眺める一行。勿論、協調性零の居眠り侍は寝ているがもはや気にする者は誰もいない。 このとき仙花の流した涙はどういった感情から引き出されたものだっ...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ11~13

 お銀が二人に近づくにつれ、徐々に会話が聴き取れて来る。「...それで其方自ら武蔵に決闘を申し込んだのだな?」「左様にございます。しかしながら武蔵殿は全盛期をとうに通り過ぎ隠居しているようなものでしたので、決闘を渋られ何度も足を運びましたが...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ8~10

「おお!?雪舟丸が目覚めたぞ!いよいよ本領発揮と言ったところかのう♪のうのうお銀♪ウズウズが収まらぬゆえ参戦したいのだがぁ、良いであろうか!?」「駄目です」 お姉色の濃いお銀に猫撫で声作戦で挑んだ仙花は冷ややかに瞬殺されあえなく撃沈した。 ...
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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 第3話 芥藻屑との戦 ノ5~7

 お銀の話しから記憶の引き出しが一つ開いた蓮左衞門が喋る。「韋駄地源蔵の名なら聴いたことがあるでござる。確か元々は武家の者だったらしいが、ある事件をきっかけに家と身分を失い、いつの間にやら地元から姿を消したとか。戦場で他の者を救った武勲は数...