建設業経理士1級 原価計算 試験対策 自己流まとめ ノ5

建設業経理士試験攻略 自己流!

工事間接費(現場共通費)の配賦

工事間接費の意義

 ○材料副費のうちで各材料の取得原価に算入しなかったもの。

 ○技術や現場管理に関する従業員の給料手当等

 ○長期保有物品の損耗分および稼働に関する支出

 ○複数の工事を管理する現場の諸経費

工事間接費の配賦

 各工事への配賦額=各工事の配賦基準数値の実際額

         ×配賦率

 配賦率=一定期間の工事間接費実際額あるいは予定額

    ÷同上期間の配賦基準数値の実際あるは予定総計

 配賦基準の設定方法

 ○一括配賦法 すべての工事間接費をまとめて1つの配賦基準で

        配賦する

 ○グループ別配賦法 類似性の高い原価要素をグループ化し、

        そのグループ別の配賦基準で配賦する

 ○費目別配賦法 各費目ごとに別個の配賦基準を設定し、

        個別に配賦する

 配賦工事間接費の実際・予定の相違による方法

 ○実際配賦法 配賦率算定式の分子を工事間接費実際発生額として

        配賦率を算定し配賦する

 ○予定配賦法 配賦率算定式の分子を一定期間(通常は1年間)に

        ついて予定される工事間接費発生額とし、それに

        基づいた配賦率によって配賦をする方法

 ○正常配賦法 算定方法はほぼ予定配賦額法と変わらないが、

        間接費配賦の正常性(操業度変動による配賦額の

        ばらつきを排除)を強調した方法

 配賦基準数値の相違による方法

  減額法

  ○直接材料費法

  ○直接賃金法

  ○直接原価法(素価法)

  時間法

  ○直接作業時間法

  ○機械運転時間法

  ○車両運転時間法

  数量法

   材料や製品の個数、重量、長さ等の数量を基準とした方法

  

  売価法

   各生産物の工事間接費負担能力を重視した方法

予定配賦・正常配賦と配賦差異

予定あるいは正常配賦率=一定期間の工事間接費予定額(予算額)

           ÷同上期間の基準操業度

 分子となる工事間接費の予算には固定予算と変動予算がある

 弾力的な原価管理のためには変動予算方式が望ましい

 分母となる基準同業度

 ○次期予定操業度

 ○長期正常操業度

 ○実現可能最大操業度

 配賦差異は原則として月次では処理せず、

 会計年度末での残額を一括処理する方法

 ○すべて売上原価たる完成工事原価に分配して加減する

 ○当期完成工事原価と期末未成工事原価に配分して加減する

 ○営業外損益とする

ABC(活動基準原価計算)

 ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算とは、

 伝統的な部門別計算を廃して、製造間接費をできる限りその発生と

 関係の深い(アクティビティ)に結びつけて、その活動に集計され

 たコストを直接的に製品やサービスに賦課する手法

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