2021-05

僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [猫の誓い]

 猫ではあったが覚醒猫のチャラは察しが良いらしく、聞き手の三人が真剣に話を聞き真剣に何かを考えてくれていることを理解していた。「当然その三羽のカラスどもは八つ裂きにしてやったけどね。それだけじゃばあちゃんの弔いには全然足りない。オレはこの住...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [不法侵入]

「ばあちゃんの代わりに食料を調達すると言っても、お金を出して買い物をしたわけじゃない。申し訳ないとは思ったけれど、人が居なくなった空き家なんかを漁らせてもらった...」 真剣に話しを聞いていた匡が、ここで訝しむような表情をして訊く。「よく民...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [過去のエピソード]

 季節は夏だけれど、空には今にも降り出しそうな灰色の雨雲が敷き詰め、辛うじて座ることが可能な家屋の屋根上に三人が改めて座り込む。 そして、結月の腕に抱かれたままのチャラが語り出す。「ばあちゃんとオレは『神の戒告』があってからもずっと家を離れ...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [ご主人様]

 休憩を始めて15分ほどが経過しチャラが熟睡から目覚め、スッと立ち上がり身体を伸ばして欠伸する。 普通の猫が寝起きで良く見せるあの行動だ。「ふぁぁぁ、よく眠れた...ニャ?その様子だとカラスどもは無事に殲滅できたようだな」 座ったままチャラ...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [一目瞭然]

 万能にも思える瞬間移動能力に弱点があると訊き、結月が興味津々といった顔を近づけ更に問う。「わたしに弱点なんて無いように見えるんだけどなぁ。その凄い能力にどんな弱点があるって言うの?」 飛鳥井が僅かに怪訝な表情になった。 味方といえど、自身...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [弱点]

「ヴン!」 十数羽の化け物カラスをいとも簡単に一羽残らず討ち取った飛鳥井が、二人と一匹の元へ怪我もなく無事に帰還した。 疲れた様子を微塵も見せず笑みを浮かべて二人に話しかける。「待たせたねぇ、二人とも。残党の掃討は完了だ。いやぁ、能力を使っ...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [環境適応能力]

 匡が大勢の化け物カラスの群れを「真空崩壊拡散砲」を撃ち葬ったあとの空を見上げると、幸運にも難を逃れた十数羽の者が集まり飛鳥井らの様子を窺いながら旋回している。「飛鳥井さん。残ってるあのカラス達はどうします?」 飛鳥井が腰に付けた革製のナイ...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [真空崩壊拡散砲]

「匡、君を瞬間移動で敵の真正面に運ぶ。移動した瞬間に君の能力で敵を一斉消滅するんだ。良いね?」 飛鳥井が指示を出して匡の背後に回り両手で腰を掴む。「了解!いつでも構いませんよ」「よし。さん...にぃ...いち...行くよ!」「ヴン!」 事前...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [飛鳥井の意図]

「ま、まぁ良いだろう。この辺で許しといてやるよ」 飛鳥井が余りにも真面目に謝るので、ちょっと言い過ぎた感があったのか、チャラは猫なのに気恥ずかしそうにしていた。「許してくれるか!?そっかそっか、ありがとうチャラ♪んじゃ、残りの化け物カラスは...
僕達の世界線は永遠に変わらない

僕達の世界線は永遠に変わらない [電光石火!]

「二人ともっ!俺につかまれ!」 猛スピードで向かって来るリーベをやっと目視した飛鳥井が咄嗟に二人へ呼び掛け、匡が右肩、結月が左腕をサッと掴む。「ヴン!」 体勢を低くし身構えるチャラを残して、三人が瞬間移動でその場から消えた。「雷鳴!神ちぎり...