天才にして天災の僕は時に旅人

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天才にして天災の僕は時に旅人「実験成功!」

 よくよく考えればテレポートボックスの中に入ってしまうと実験の説明を録画できないではないか!? そう思った僕は入る前にできるだけ説明する事にした。「これが僕の造ったテレポートボックスという転送マシンだ。この中に入り、設置してあるコンピュータ...
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天才にして天災の僕は時に旅人「テレポートボックス」

 僕の運命を大きく変えるその日が遂にやって来た。 7年もの歳月をかけて完成したマシンには「どこでもドア」ならぬ「テレポートボックス」と名付けた。 「どこでもドア」と名付けなかった理由について少し説明しよう。 ドアは確かに在るのだけれど、イナ...
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天才にして天災の僕は時に旅人「紹介」

 芹奈と一緒にマンションに帰り着いた。 彼女が言うには学校からの方向は下宿先とほぼ同じで、ここから下宿先まで1kmも離れて無いらしい。 マンションに入る音が聴こえたのか、乙葉の部屋から声が聞こえた。「お帰りキキ〜、お昼ご飯をテーブルに用意し...
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天才にして天災の僕は時に旅人「湯川先生」

「おはようキキ君、やっと起きてくれたわね」 赤城芹奈は笑顔だが逆に怖い。「や、やあ赤城さん」「そんな他人行儀な呼び方は辞めてこれからは芹奈と呼んでくれるかしら。小、中、高と同じ学校なんだから友達じゃない?わたしもこれからキキと呼ばせてもらう...
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天才にして天災の僕は時に旅人「高校入学の日」

 入学式の日の前日の夜、両親が式に出席するためにマンションにやって来た。 ずっと一緒に生活をしていた両親と、3週間とはいえ久々に会うのは何だか不思議と照れる。 妹の小桜はタキお婆ちゃんの家に預けて来たらしい。 乙葉を紹介して挨拶を交わしダイ...
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天才にして天災の僕は時に旅人「新生活」

 日付は3月末になった。 瀬々良木乙葉が引越して来る日である。 今日から他人との新しい生活が始まる事に少しドキドキしていた。 実家から引越して一人暮らしの生活に慣れた頃には、また生活に大きな変化が起きてしまうこの状況。 ドキドキしない方が可...
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天才にして天災の僕は時に旅人「引越し」

 家に帰り着きドアを開けると父と母がドタバタして出迎えた。「小桜!どこに行ってたの?もう心配したのよ!」 母が妹に駆け寄り抱きしめる。「...お母さんごめんなさい」 妹は両親に心配をかけてしまった事をしっかりと反省しているようだった。「まぁ...
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天才にして天災の僕は時に旅人「仲直り」

 家の近くで妹が行きそうな場所の見当はおおよそついていた。 僕がまだ小学生だった頃の話だが、たまに小桜と二人で遊びに行っていた小さな池である。 家から子供の足で徒歩15分、ちょっとした林を抜けた先にその池はあった。 到着したが辺りはいっそう...
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天才にして天災の僕は時に旅人「柱間小桜(はしらまこはる)

 学校を出て両親の車で家に帰り着く。 購入したマンションは3月から住めるようになっており、早速引越しの準備に取り掛かった。 マンションに持って行く物、家に残す物、捨てる物を振り分ける。 持って行く物の殆どは研究やビジネスに使用する本や器具、...
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天才にして天災の僕は時に旅人「赤城芹那(あかしろせりな)」

 僕は何を隠そうショートスリーパーでもある。 短時間の睡眠でも生きていけるという特異な体質だ。 故に一日の平均睡眠時間は4時間に満たないが問題ない。 常にやりたい事の多い僕は、この特異な体質のお陰で随分と助かっている。 成長期に睡眠不足では...