流川 おるたな

世界樹とハネモノ少女

世界樹とハネモノ少女  「力尽きる」

 セトとニールは山道の横端にある岩に座って休憩を取る。「その足で良くここまで頑張ったなニール」「いえ、結局みんなの足手まといになってしまいました...」 ニールは迷惑を掛けてしまったセトに申し訳なさそうにしている。「今日みたいな経験は狩人を...
天才にして天災の僕は時に旅人

天才にして天災の僕は時に旅人「新生活」

 日付は3月末になった。 瀬々良木乙葉が引越して来る日である。 今日から他人との新しい生活が始まる事に少しドキドキしていた。 実家から引越して一人暮らしの生活に慣れた頃には、また生活に大きな変化が起きてしまうこの状況。 ドキドキしない方が可...
世界樹とハネモノ少女

世界樹とハネモノ少女  「下山」

 セトの叫び声に反応してシャナンが咄嗟に真上を向くと、ボスガーゴイルが長剣を真っ直ぐ突き出し頭に届かんとする直前であった。「ギィーン!」 ギリギリのところを銀の剣で受け流し同時に身をかわす。 攻撃をかわされたボスは上空へと退避し、素早く攻撃...
天才にして天災の僕は時に旅人

天才にして天災の僕は時に旅人「引越し」

 家に帰り着きドアを開けると父と母がドタバタして出迎えた。「小桜!どこに行ってたの?もう心配したのよ!」 母が妹に駆け寄り抱きしめる。「...お母さんごめんなさい」 妹は両親に心配をかけてしまった事をしっかりと反省しているようだった。「まぁ...
世界樹とハネモノ少女

世界樹とハネモノ少女  「ガーゴイル」

 ガーゴイルの群れはまだ一行に気付いていなかった。「セトさん、ニールさん。中央に急いで集結するよう他のパーティに伝えて下さい」「分かりました!」 まだ気付かれてないのであれば奇襲をかける事が出来るかも知れない。 シャナンはそう考えて指示を出...
天才にして天災の僕は時に旅人

天才にして天災の僕は時に旅人「仲直り」

 家の近くで妹が行きそうな場所の見当はおおよそついていた。 僕がまだ小学生だった頃の話だが、たまに小桜と二人で遊びに行っていた小さな池である。 家から子供の足で徒歩15分、ちょっとした林を抜けた先にその池はあった。 到着したが辺りはいっそう...
世界樹とハネモノ少女

世界樹とハネモノ少女  「アディアの台所事情」

 シャナンの一行は麓で執った編成を仕切り直して探索を続けた。 穏やかに見えるが魔物が潜む山中を1時間ほど歩いたが何も発見出来ず全員で昼食を摂る。 セトはシャナンの隣に座り、ジーナの手作り弁当を広げて美味そうに食べ始めた。 近くに座っていたワ...
天才にして天災の僕は時に旅人

天才にして天災の僕は時に旅人「柱間小桜(はしらまこはる)

 学校を出て両親の車で家に帰り着く。 購入したマンションは3月から住めるようになっており、早速引越しの準備に取り掛かった。 マンションに持って行く物、家に残す物、捨てる物を振り分ける。 持って行く物の殆どは研究やビジネスに使用する本や器具、...
世界樹とハネモノ少女

世界樹とハネモノ少女  「鬼神」

 シャナンは突き刺した剣を引き抜き、その頭を踏み台にしてまたジャンプする。 そして着地する寸前に群れの最後尾を駆けるイヴァイの首を横一閃で断ち切った。 非常事態に勘づいた群れの半数近くが根源であるシャナンに標的を換えて襲いかかる。 数で押し...
天才にして天災の僕は時に旅人

天才にして天災の僕は時に旅人「赤城芹那(あかしろせりな)」

 僕は何を隠そうショートスリーパーでもある。 短時間の睡眠でも生きていけるという特異な体質だ。 故に一日の平均睡眠時間は4時間に満たないが問題ない。 常にやりたい事の多い僕は、この特異な体質のお陰で随分と助かっている。 成長期に睡眠不足では...