建設業経理士1級 原価計算 試験対策 自己流まとめ ノ6

建設業経理士試験攻略 自己流!

工事原価の部門別計算

部門別計算の意義

 ○より正確かつ妥当な工事原価を算定すること

 ○原価部門別の原価データを利用して、

  効果的な原価管理を実施すること

「原価計算基準」による原価部門の定義

 原価部門とは、原価の発生額を機能別、責任区分別に

 管理するとともに、製品原価の計算を正確にするために、

 原価要素を分類集計する計算組織上の区分をいう

 

部門別計算における一般的配賦計算

 部門共通費の配賦

 費目計算を通過した原価要素の全部または一部は、

 部門別計算において、まずこれを各施工部門および

 各補助部門に賦課あるいは配賦する

 この際、当該部門において発生したことが直接的に

 認識できる原価を部門個別費と呼ぶのに対し、

 いくつかの部門に共通的に発生していると考えられる

 原価を部門共通費と呼んでいる

 補助部門の配賦

 補助部門は、直接あるいは間接に施工部門の作業を

 助けているのであるから、次に補助部門費を

 各施工部門に配賦する。

 補助部門費の施工部門への配賦方法

 ○直接配賦法

  補助部門は施工部門にのみサービスを提供しているという

  前提で、最初から施工部門にのみ配賦を行う方法

 

 ○階梯式配賦法

  他の部門にもより広くサービスを提供している部門から

  配賦計算を進めていく方法

 

 ○相互配賦法

  補助部門間のサービス授受の実態を適正に反映させるために、

  補助部門間の振替数値のやりとりをしなければならない。

  相互配賦法が最も厳格な配賦計算である

特有の部門別計算

 補助部門の施工部門化

 工具製作、修繕、動力等の補助経営部門が相当の規模となった

 場合には、これを独立単位とし、計算上製造部門として取り扱う

 現場管理部門費の直接配賦

 一部の補助部門は、必要がある場合にはこれを製造部門に配賦

 しないで、直接に製品に配賦することができる

工事別原価の計算

工事別原価計算と個別原価計算手続

(1)製品別計算(工事別計算)の意義

 原価計算基準による定義

 原価の製品別計算とは、原価要素を一定の製品単位に集計し、

 単位製品の製造原価を算定する手続をいい、原価計算における

 第三次の計算段階である。

 製品別計算のためには、原価を集計する一定の製品単位すなわ

 ち原価単位を定める。原価単位は、これを個数、時間数、度量

 衡単位等をもって示し、業種の特質に応じて適当に定める。

個別原価計算としての工事別原価計算

 個別原価計算の本質と特性

 ○個別原価計算は、あらかじめ計算対象の生産量、納入期日、

  価格等を特定する形で生産が進行する企業に適している。

 ○特定生産物の個別生産には、生産管理上、製品指図書の発行

  が不可欠である。一般にはこれを特定製造指図書といって、

  同種規格品の量産に使用される継続製造指図書と区別されて

  いる。個別原価計算は、この特定指図書に付された番号別に

  原価を集計する手続きであるから、この書類は原価負担者の

  識別に不可欠なものである。

 

 

 

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