建設業経理士1級 財務分析 試験対策 自己流まとめ ノ4 「安全性分析」「流動性分析」 

建設業経理士試験攻略 自己流!

安全性分析

 一般的に企業の支払能力を分析すること

[安全性分析の区分]

流動性分析 

 企業の短期的な支払能力の分析

健全性分析

 資本の調達と運用における財務バランスの良否の分析

資金変動性分析

 資金フローの分析

[流動性分析の分類]

 関係比率分析(特殊比率分析)

 資金保有月数分析

 資産滞留月数分析

関係比率分析(特殊比率分析)

 流動資産、流動負債と特定項目との比率を測定し、企業の短期的な支払能力を分析すること

[種類]

 流動比率

 流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

 

 建設業における流動比率

 =(流動資産-未成工事支出金)

 ÷(流動負債-未成工事受入金)

 ×100

当座比率

 当座比率(%)

 =当座資産÷流動負債×100

 建設業における当座比率(%)

 =(流動資産-未成工事支出金)

 ÷(流動負債-未成工事受入金)

 ×100

営業キャッシュ・フロー対流動負債比率

 流動負債に対する営業キャッシュ・フローの割合をいい、営業キャッシュ・フローにより流動負債を返済できる割合を示す

営業キャッシュ・フロー対流動負債比率(%)

=営業キャッシュ・フロー÷流動負債×100

未成工事収支比率

 現在進行中の工事に関する固有の支払い能力(資金の立替状況)を示す

未成工事収支比率(%)

=未成工事受入金÷未成工事支出金×100

立替工事高比率

 現在進行中の工事だけでなく、完成・引渡済みの工事を含めた工事全般に関する支払能力(資金立替状況)を示す

立替工事高比率(%)

=(受取手形+完成工事未収入金

 +未成工事支出金-未成工事受入金)

 ÷(完成工事高+未成工事支出金)

 ×100

流動負債比率(%)

=流動負債÷自己資本×100

建設業における流動負債比率(%)

=(流動負債-未成工事受入金)

÷自己資本×100

資金保有月数分析

 資金の保有程度を月数により測定し、その余裕度合いを分析すること

 運転資本保有月数、現金預金手持月数がある

運転資本保有月数

=運転資本÷(完成工事高÷12)

運転資本(円)=流動資産-流動負債

現金預金手持月数

 完成工事高(1カ月)に対する現金預金の割合をいい、完成工事高の何カ月分の現金預金があるのかを示す

現金預金手持月数

=現金預金÷(完成工事高÷12)

現金比率(%)=現金÷流動負債×100

 未成工事受入金は巨額なため、流動負債から控除する

現金預金比率(%)=現金預金÷流動負債×100 

資産滞留月数分析

 支払資金の圧迫要因となる特定項目の滞留程度を月数により測定し、その滞留度合いを分析すること

 受取勘定滞留月数(受取勘定月商倍率)

 完成工事高(1カ月分)に対する受取勘定の割合、受取勘定の回収期間を示す

受取勘定滞留月数(月)

=(受取手形+完成工事未収入金)

÷(完成工事高÷12)

完成工事未収入金滞留月数(月)

=完成工事未収入金

÷(完成工事高÷12)

棚卸資産滞留月数

 完成工事高(1か月分)に対する棚卸資産の割合、棚卸資産が完成工事高になるまでの期間

棚卸資産滞留月数(月)

=棚卸資産

÷(完成工事高÷12)

必要運転資金

=受取手形+完成工事未収入金

+未成工事支出金-支払手形

-工事未払金-未成工事受入金

必要資金運転資金滞留月数

 完成工事高(1か月分)に対する必要運転資金の割合、何ヶ月分の完成工事高に相当する必要運転資金があるか示す

必要運転資金滞留月数(月)

=必要運転資金

÷(完成工事高÷12)

  

 

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